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気に入ったものを紹介する社会人

自己啓発・ビジネス本を30冊ほど無理して読んで見つけた神本3冊

自己啓発本、ビジネス書は圧が強くて吹き飛ばされそうな本が多く、敬遠してきました。

が、時折有益すぎる神本が紛れていることに気がつき、タイトル嫌いせず30冊くらい無理して読んだ中から見つけたおすすめ本を3冊ご紹介します。

1.「小さな習慣」

自己啓発系の本が苦手な方にとって、そこそこ躊躇をしてしまう表紙です。私も警戒から入りました。が、読み進めると恐ろしくいい本です。まず著者が最初に「私は10年間筋トレに挫折してきました」と白状します。序盤の親近感がすごい。10年はレベル高い。

失敗続きの原因を考えた著者は「目標がでかすぎるんだ!」という結論に辿り着き、目標を小さくするために「毎日1回だけ腕立てをやって継続してることにしよう!」とひらめきます。解決策やばすぎだろと爆笑していたのも束の間、これがバカにできないメソッドでして、結果、著者はムキムキになったというのです。嘘?ほんと??それだけで??

要は人間スタートが億劫なので、最初のステップを最小限にしろと言う話なのですが、そこから発展した生活に役立つメソットがむちゃくちゃ載ってます。恐ろしいことに私も英語挫折歴7年の挫折大ベテランでしたが、この本を読んでから2年続いています。本当に魔法のようなおすすめの一冊です。

2.「佐久間宣行のずるい仕事術」

テレビ東京ディレクターの佐久間宣行さんのお仕事本です。こうした社会人出身の方の自伝っぽい本は、キャリア色やお金色や自慢色が強すぎて胃もたれしたり、ふわっとした精神論しか書いてない…ということが多い……あれなんなんだ…と警戒しながら読んだのですがこれは違います。
一番笑った仕事術は「メンツ地雷を踏んではいけない」と言う項目です。「どんな時、人は他人を攻撃するのか。それは『メンツを潰されたとき』だ」とキレキレの切り口ではじまり「人はメンツで動いている」「メンツを踏むのはコストが高い」「ムカつくとかギャフンと言わせたいなどの一時の幼い感情に振り回されるな」「メンツを立ててトラブルを回避しろ」と続きます。こんなリアルな経験を背景とした生々しいビジネス本があったでしょうか。最近佐久間さんは露出が多すぎて「またあいつか」的ヤジも見かけますが、斜に構えてこの本をスルーするにはとてももったいないと感じる圧巻の内容です。
他にも「横柄な態度はコストが高い」「人を責めずに仕組みを変えよう」など令和の時代にうまくお仕事したい人に向けた名言がたくさん。佐久間さんの制作物を知らない方でも、働いてる方なら刺さるお仕事術がたくさん掲載されています。

3.自意識と創り出す思考

 

タイトルと表紙の圧が強すぎて流石にこれは・・とめちゃくちゃ躊躇したのを覚えていまして、著者もコンサルタントと書いてあり、読まないでおくか…と思いつつ無理して読んだところあまりみたことない論調で笑いながら読んだ本です。
基本的には、どういう考えを持つと人生が生きやすくなるか、というTHE自己啓発本っぽい内容がベースとなっています。が、特に印象的だったのは「ポジティブ思考(自己肯定至上主義)は有害だ」と著者がポジティブ界隈に親殺されたのか?と思うほど巷にはびこる自己肯定に厳しい点です。
著者によれば「自分はできる、とポジティブに毎日無理やり考えることを推奨する人はいるけど、逆にそれが『そうでもしないと不幸である私』という現状を毎日脳に刷り込むことにもつながっており、結果精神ダメージがでかくて意味ない」「みんな存在してるだけで最高だということをわかれ」「多少ネガティブでも気質だし問題ない。まずはそれを認めることからスタートしろ」みたいなことが書いてあります。(むちゃくちゃな要約)

一部感情的すぎて「根拠むりやりすぎないか?」と思うこともありましたが、その分言いたいことが明確で参考になる本でした。創作をする方をテーマにした章もあって、何か作る方の参考にもなると思います。

どさーっとおすすめを書かせていただきました。かなり主観なので間違いがあったら本当にすみません…気になったらぜひ読んでみてください。